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by MsARCH
| 2007-07-04 09:12
丸3年建つ住宅のご機嫌うかがいに、久しぶりに隠岐の地面を踏みました。3年の間に隠岐空港は新しい滑走路ができてジェット機が離陸できるようになりました。
大阪からプロペラ機でたった1時間。隠岐の島町は、人口17,000人のとてものどかな町です。 7年前「隠岐(しま)の木で家をつくる会」の活動で知り合った斎藤さん!とても気骨のある方です。農業・林業で暮らしを立てています。隠岐は十分な自給自足の島なのです。(ただし、電気は火力発電していますが…) 私が設計したのは、農業体験宿泊施設。(といっても普通の「木の住まい」ですが…) 本土(本州)から農業体験に来ます。カルガモ農法です。 斎藤さんの山の木を地元の大工が手刻みし、ゆっくりと建てました。 関西人はせっかちです。その中でも、もっとせっかちな私ですが、「郷に入っては郷に従う」しかありません。おかげで、とてもリラックスした現場監理でした。 柱・梁・天井板は杉。床は松フローリングです。 裏山も含めて同一敷地です。この島にも立派な100年生杉があるのです。 #
by MsARCH
| 2007-06-26 17:28
3月に着工したお寺の庫裡が、5月下旬に上棟を迎えました。
施工は、羽根建築工房にお願いしています。手加工です。 この庫裡は2棟の建物をつなげたかたちで、棟が2つ。1日目に奥の1棟を上棟し、2日目に手前の棟が上がりました。 今回の構造材は、和歌山の廣本林業の杉。一部高知の森昭木材の芯去材の柱なども使用しています。 心配していた天気も何とか持ちこたえ、堂々とした躯体が姿を現しました。 奥の1棟が完了し、手前の棟の建て方中。(2日目) 羽根建築工房の皆さんにより、着々と作業がすすみます。 この工務店は、左官・大工共に女性の方もがんばっています。たくましいです。 女性の大工さんも奮闘中! 羽根建築工房のスタッフは平均年齢28歳です。それに羽根社長が加わると、40歳になってしまいます。 小梁が納まり、統一性の取れたきれいな架構が組みあがってゆく。 小梁は杉の芯去材で、ピンクの色目が最高によい! 木材は、乾燥が進むと割れが生じやすくなります。 室内から見える場所に割れが入らないように、床で隠れる部分に背割りをし、背割りが開かないように、かすがいで固定しています。 梁の背割りなどは、数奇屋の心得です。継手の精度も抜群です! 大黒柱は、やはりクリ。径30cm程のクリを八角柱としています。 こんなに大きく美しいクリは、なかなかありません! こちらもクリの柱。杉芯去材の鴨居を力強く受けています。 垂木を収め、架構が組みあがります。 上棟後の1階。柱の見せ場にも、高知の森昭木材の杉芯去材を使っています。 つくり手の羽根建築工房。左が羽根社長。右が棟梁。上棟式は大工の花道です。 仏式の上棟式。最近は、式の簡略化等でこのような上棟式もあまり見られなくなりました。 檀家の皆さんも集まり、上棟を祝いました。l #
by MsARCH
| 2007-06-07 11:47
Msでは構造材だけでなく造作材・建具材・厚板などもよく使っている高知県・嶺北の森昭木材さんが今年3月、環境に優しい森林経営を認証する「SGEC森林認証」を取得しました。厳しい基準をクリアして、地域環境の保全・向上のために適切な管理のもとに出荷された材だということが、客観的に証明されたことになります。
最近は、大手企業を中心に森林認証取得の動きが高まっていますが、今回のように地域の森林所有者と製材、加工業者が一体的なグループとなって取得し、地域材のブランドを高めるような動きは全国的にも珍しく、この嶺北ブランドはとても先進的な試みです。 その認証木材の出荷がこの5月から始まり、なんとその第1号物件が今回の住まいです! もちろん材の質や色目は申し分なく、快晴の空の下、心地良く木配りできました。 嶺北材ブランドの仕掛け人・森昭木材社長の田岡さん(右)と、プレカットを担当していただく畠山さんです。ラベルの付いた森林認証材第1号に囲まれて、自信に満ちた笑顔です。 風で飛ばないようにボードに貼った図面とにらめっこしながら、材にチョークで直接番付けしていきます。 今回も、主要な柱や小梁には芯去材を使います。太陽に照らされて光り輝いています。 材の質がいいと、疲れも忘れます。 今回は、含水率だけでなく、ハンマーで叩いてヤング係数も測りました。中にはヤング係数100を超えるものも数本あり、すべて合格でした。 すべて木配りを終えたSGEC認証材です。6月初めの上棟が楽しみです! #
by MsARCH
| 2007-05-19 11:04
Ms建築設計事務所は、昨年春から有限会社MOKを立ち上げ、こだわりの木製品を販売する会社を興しております。
そして、またまた新しい出来事が誕生しました。吹田市古江台は、千里ニュータウンの緑の多い閑静な住宅地です。ここで22年間、住まいと住宅設計の両方で暮らしてきましたが、敷地の一角に以前から私の知人が営業してきた「小さな喫茶店」がありました。 知人が15年以上ここをしきってくださったのですが、また新たに人生をチャレンジしたいとのことで、昨年末おしまれながらも、いったん閉店しました。 そして、この4月から新たなお店が開店いたしました。ベーカリー・カフェ・アンリです。私の山登りの友人、面高さんが引き継いでくれました。アンリは北摂ではちょっと名の知れたパン屋さん。特に人気のアップルパイは量・お値段・味ともにGOOD!126円のいちおしです。 外装・内装は、もちろん私、三澤が手がけています。 以前の喫茶店はカウンター席しかなく、少し窮屈な空間でしたが、今回はラウンジにして広く・明るく・ビビットな色使いの空間です。 初日オープンの時、50メートルほど行列ができてしまうほどの盛況ぶりでした。(うれしい悲鳴です。) 「住まうだけのニュータウン」の味気ない町並みに、このお店は美しく、味わい、くつろげる喫茶店として、近隣から愛される空間となっています。 #
by MsARCH
| 2007-05-08 09:26
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